2月初旬より、いかりスーパーマーケットで低硝酸態（低硝酸イオン）ほうれん草の販売がスタートしました。

今回目指していた硝酸イオン含量は1,000ppm以下で、通常栽培の半分以下です。

結果は、130～300ppmと通常栽培平均（農林水産省HP）の十分の一以下という好結果。

また、糖度も10～12.5。

この時期のほうれん草は一般的に甘くはなりますが、それでも糖度7～8（デリカフーズG.）です。

いかりスーパーマーケットの評価も高く、「優菜農場」という特選野菜のブランドをつけていただけることにもなり、名前も「大地の恵　ほうれん草」と命名。

パッケージもフタ付きのパック詰めとさらに差別化し、店頭に並べていただきました。

栽培数量が少ないため、今回は夙川店と塚口店、それに有野店の3店舗だけでの販売です。

全く苦味がなく甘くて美味しい、「大地の恵　ほうれん草」、

是非一度ご賞味下さい♪。　

機能性ホウレン草の栽培と流通事業が、神戸商工会議所主催の「“商農工連携”商品・サービス開発事業」に採択されたことは以前報告させていただきましたが、
（商農工連携事業採択通知書（2013.7.1付け)8.20）

今月から、畑の整備（KET資材、堆肥投入など）、ホウレン草の播種・・・・・と、事業が動き出し、

年末から年明けにかけて硝酸態窒素低減の機能性野菜としてのホウレン草が収穫されます。

市場には来年1月から3月に出荷できる予定ですが、

事業完結・成功のためには、出来た高品質の機能性ホウレン草を取り扱っていただく店舗の確保という仕事があります。

私の役割でもあり、本事業成功のキーポイントといえるものです。

ホウレン草の出荷は来年1月からなのでまだまだ時間がありそうですが、早くに確保するべきと思い、友人の紹介を受け、関西の高級スーパーであるｉスーパー様との商談に先日望みました。

ｉスーパー様は、私も以前から時々利用させていただいており、取り扱い商品のグレードの高さには定評があります。

是非取り扱っていただけるようにと商談に望んだのは、㈱兵庫大地の会の衣笠社長と小池常務、そして私の3名です。

一方ｉスーパー様も農産担当の常務様を筆頭に、センター長様、副センター長様とトップが応対いただき、即決いただける体制で臨んでいただけ大変ありがたく思いました。

ｉスーパー様も十数年前から硝酸態窒素低減野菜の取り扱いに注力されていたとの事で、昨年度の私どもの実績を評価いただき、2時間強の商談の末、全量取り扱っていただける事になりました。

商談後、ｉスーパー様のご好意で野菜梱包工程を拝見させていただきました。

衛生的な環境で、冷水での洗浄、機械と人手による丁寧な梱包工程と鮮度保持のための冷蔵保管倉庫を拝見させていただき、本当に大切に野菜を扱っていただいている事を目のあたりにさせていただき、野菜への愛情、消費者への「おもてなし」の心を強く感じさせていただきました。

今年度の取り組みはまだまだ規模的には小さいものですが、これを契機に今後さらに規模拡大を行ってまいりますので、皆さん期待してくださいね！

硝酸態窒素低減の茹でずにそのまま食べれる甘くて美味しホウレン草のｉスーパー様での発売開始は、来年1月からの予定です。

潤沢な生産量ではありませんので、毎日店頭に並べる事はできないかもわかりませんが、店頭でみかけられましら是非一度ご賞味ください♪

植物の成長に不可欠な肥料三要素の一つである窒素は、酸化により最終生成物である硝酸態窒素となり植物に吸収される。

特に成長期の植物体には多く含まれれているため、生育途中の植物体を食す葉菜類（ほうれん草、小松菜などの葉菜類）には比較的硝酸態窒素濃度が高い傾向にある。

硝酸態窒素は、体内で腸内細菌により亜硝酸態窒素に還元され血液中のヘモグロビンと結合し、酸素の運搬を低下させ酸素欠乏症を引き起こす可能性がある上、アミンと反応しニトロソアミンという発がん性物質を生じる問題が指摘されている。

アメリカやヨーロッパでは、母親の母乳を通し乳児が酸素欠乏症となり、重篤な場合には死にいたる「ブルーベビー症候群」として問題視されている。

また、ビタミンＣや糖分の含量が低下するという報告もあり、食した場合にえぐみ、苦味を感じる傾向にある。

硝酸態窒素は水洗い、湯通し等調理法により軽減されるが、栄養分も減少すると考えられるため、硝酸態窒素の少ないえぐみも苦味もなく糖度の高い安心・安全な葉菜類のニーズは高い。