本格的な夏山シーズンを前に、神奈川県丹沢・大山地域周辺の自治体が
人の血を吸うヤマビル対策に乗り出しています。
近年の登山ブームで増加するハイカーへの注意喚起にも力を入れています。
 
ヤマビルは体長2～8センチ。
ミミズの仲間で色も赤褐色と似ているが、背中に黒い3本の縦線が入っており、
尺取り虫のように進むのが特徴です。
県内では近年、丹沢・大山地域で吸血被害が増えているそうです。
 
自然豊かな七沢地域を擁する厚木市では、除去剤の散布などを行わず、
炭を焼く際の副産物である、木酢液を忌避剤として使用しています。
 
「ヤマビル被害に注意！」（厚木市ホームページ）
 
丹沢・大山地域には、蛭ヶ岳（ひるがたけ）という名前の山があるとおり、ヤマビルの生息地。
どの自治体も生態系と環境に配慮した駆除対策を心がけています。
その駆除対策に、木酢液も一役買っているのです。

日本では一昔前までは、暖房や調理などに使用するエネルギー源として木炭が欠かせないものでした。
そののち徐々に石油などの化石資源の利用が増え、木炭の生産量は激減しました。
近年になり、林業の活性化のため木炭の燃料以外での新しい用途開発がすすめられております。
 
燃料以外の新たな用途として、
・土壌改良用
・水質浄化用
・調湿用
・消臭用
などが挙げられます。
 
これらの用途は、木炭とともに暮らしてきた歴史の中で経験的に得られたものです。
いままでは小規模に使われてきたこれらの用途が、科学的に裏付けされることによって、
広く普及することが期待されます。
 
また、木炭の用途開発と同時に、木炭の製炭時の副産物として得られる木酢液の
有用性の研究もすすめられています。
最も期待されるのが、特に利用量の多い農業分野で、農薬としての普及も近いと考えられます。

掃除をして家がピカピカになるとすがすがしい気持ちになりますね。
でも化学製品の洗剤をたっぷり使って掃除をすると、その汚れは川へ流れ、自然を汚してしまうことになります。
自分のまわりだけでなく、地球にもキレイに、優しい掃除を心がけたいものですね。
エコな掃除には木酢液と重曹を使うことをオススメします。
 
重曹は弱アルカリ性の性質を持っているので、酸性の汚れに効果があります。
逆に木酢液は酸性の液なので、アルカリ性の汚れに効果があります。
たとえば水垢やトイレの黄ばみなど、結晶性の汚れに浸透して溶かすことで落としやすくしてくれるのです。
木酢液の抗菌や消臭のチカラで、お掃除後も安心です。
また、希釈して拭き掃除に使うと良いともされていますよ。