ヒートショックプロテイン(1)
カテゴリー:体への効果
ヒートショックプロテイン(HSP)は、1962年にショウジョウバエの実験で、熱刺激を与えると増えるタンパク質として発見された。
細胞を保護するHSP70、コラーゲンの生成を助けるHSP47、活性酸素を減らすHSP32など約100種類が判明。
平熱37度の人間の場合、42~50度の熱刺激をいうけた場合に増える。近年は、HSPを増やす医薬品や化粧品の開発も行われている。
HSPは免疫系とは異なり、細菌を含めた全ての生物が持っている原子的な保護機能。
HSPは他のタンパク質に働きかけ、細胞死や炎症を抑える。傷ついたDNAを修復する働きもある。
(慶応大学薬学部教授、水島徹先生)
HPSは温度による刺激のほか、外的ストレスや精神的ストレスでも作られる。
強いアルコールや激しい運動など過剰な場合は体を害するが、適度に受けるとHPSは増加。次に、より強いストレスを受けた際の耐性を生む。
(次回につづく)