• ご注文の手引き
  • 公式ブログ 森の恵み木酢ライフ
  • 木酢本舗のお得なお知らせメール
  • スマホ・タブレットの液晶保護ガラスコーティング剤 ぬってか・ピカグラス

森の恵み木酢ライフ

木酢液成分と用途について

カテゴリー:木酢豆知識

 一般に木炭の代名詞的なものに備長炭と池田炭などがありますが、前者は炭化温度が1000~1200℃の高温で焼かれる白炭といい、後者は450~800℃で焼かれる黒炭です。このように炭の種類により炭化温度が違いますので、おのずと生成物(木ガスと、空冷或いは水冷による液体生成物)に違いが出来ます。

 木酢液には200種類以上の有機化合物が含まれていますが、その成分のうち、酢酸、プロピオン酸などの有機酸、メタノール、アセトイン、シクロテンなどのアルコール類、アセトン、フルフラールなどの中性物質は、主としてヘミセルロースとセルロースから生成し、フェノール、クレゾールなどのフェノール成分は、主としてリグニンが熱分解して生成します。その他、木酢液に含まれる可能性のある厄介なものに、3-4ベンゾピレンやホルムアルデヒドなどの有害物質です。前者はその性質から水にはほとんど溶けず油によく溶けます。水分と油分の混ざっているような粗木酢液では、油分(溶解タール)に溶け込みます。これら生理的にマイナスな成分は管理された蒸留精製法により限りなく除去する事が可能です(特許精製法)。

 古くから木酢液はいろいろな用途に効用がある天然の優れものとして親しまれてきましたが、その品質のばらつきや、生理的にマイナスに働く成分が含まれるため、天然物といえども用途にあった品質のものを選ぶ事が大切です。例えば、最も多く利用されている農業・園芸用で土壌散布用であれば、6ヶ月以上静置分離させた透明感のあるもので、特に蒸留精製等の精製を行っていないものでも土中でバクテリアにより分解されるため問題ありませんが、果実や花きへの使用は蒸留により精製されたものが良いでしょう。さらにお風呂などでの利用で、直接肌に触れる場合には特に精製度の高いものを利用していただきたいと思います。肌の弱い方や皮膚疾患(アトピーなど)の方が民間療法的に利用される場合など特に注意が必要です。

 次回は、木酢液のそれぞれの用途(分野)についてもう少し詳しいお話をしたいと思います。

このページの先頭へ